搭載メモリの上限など,限界も見え始めてきたG4の,次,はもう動いている。
IBM社がサーバー向けの64ビットのパワー4プロセッサーをデスクトップに採用してもらうよう,アップル社と話し合っていると情報筋は伝えている。パワー4は基本的にパワーPCと同系になるため,設計的にパワーPCから移行しやすく,G4チップのアルティベックに似たベクトル演算ユニットを備えるという。今年中に2GHzのクロックを目標としている。
VMXと呼ばれるというこのチップ。10月14日からのマイクロプロセッサー・フォーラムでのお披露目が予想されている。アップルがインテルチップに移行する可能性が高いと云うアナリストの予想が話題を振りまいているが(CNET Japanの記事),現実的にはこのVMXなるものの方がオッズは高そうだ。
マックのインテルチップ移行という話も折りに触れてあらわれる話題で,90年代初期のスター・トレック・プロジェクトのように,実際にインテルチップ上のマックOSが開発されていた時期もある。それがOS Xという起爆剤,決して順調とは云えないアップルの販売計画でまた顔を出しただけに過ぎないと考えたい。インテルはなく,モトローラのつまずきの多いロードマップを考えると,G4になって遠ざかっていたIBMへの回帰というのは可能性として大きい。PC陣営に先駆けての64ビット化,そして現行のメインのG4からの移行のしやすさを考えるとVMXをメインに持ってくるというのが,今年の年末商戦か来年から打ち出す,新たなキーワード,と考えたい。
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